H.M.S.スイフトシュアー号は1997年にマイ・シップ・クラブが共同製作し、イギリスのバックラーズハード海事博物館に寄贈した1/72縮尺の帆船模型です。
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HMSスイフトシュアー号模型贈呈式の記念撮影 | ||
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会員製作のドッグヤードモデル(1/96縮尺) | 空輸で博物館に無事到着したスイフトシュアー号模型 |
バックラーズハード海事博物館(Buckler's Hard Maritime Museum)
イギリスのロンドンの南にポーツマスという17世紀から続いている有名な海軍工廠(軍艦専用の造船所)のある港町があります。
バックラーズハード海事博物館とその造船所跡はその西側近郊にあるボーリュー川を海から数マイルほど遡ったところにあります。
ここはかつて帆船の造船で栄えた村でした。この近くの森から切り出される大量の良質なオーク材(樫)は木造帆船の造船用に使われました。
かつての造船所の跡地には今もなおその当時の船匠や船大工たち、その家族が生活していた煉瓦作りの建物が残されています。
建物の内部はその時代の使用された家具や調度品や家具などで再現され、棟続きの博物館と合わせて訪れる人々の関心を集めています。
17世紀の中頃から民間造船所して船を作り始めましたが、18世紀に入るとヘンリー・アダムスという造船技師が苦労の末、
イギリス海軍の大型軍艦の受注を取り、戦列艦の建造を手掛けるようになりました。
ポーツマス軍港にも地理的に近く、数多くの軍艦を進水させていきました。バックラーズハード造船所は帆船時代が終わる19世紀半ばまで
100年以上も続き、造船所の村として繁栄しました。
造船所の前を流れるボーリュー川は水深も深く、大型帆船を進水させることができました。
1745年から1822年にかけて建造された帆船軍艦は記録によるとその数が56隻にも及び、
その中にはネルソン提督の乗艦した「アガメムノン」もあり、このほかには「ユレイラス」「イラストリアス」「ベイリュー」などがあり、
記録には残っていない民間の商船も数多く建造されました。
HMSスイフトシュアー号(1804年)
艦種 : イギリス海軍 74門戦列艦(3等艦)
寸法 : 1,724bm173 × 48ft
設計 : サー・ジョン・ヘンスロウ
建造 : バルサザール&エドワード・アダムス兄弟
1804年7月24日進水 建造期間 約30ヶ月
歴史 : 1804年竣工。就役後、ツーロン港を閉鎖中のネルソン提督の艦隊に合流し、フランス・スペイン連合艦隊を追跡して西インド諸島を往復。
1805年10月25日のトラファルガー沖海戦ではW.G.ラザーフォールド艦長指揮のもとで風下側戦列に位置を占め、フランス艦アキレス
を撃沈した。
また、リドゥタブルを拿捕して曳航したが、同艦の浸水が甚だしく航海中に沈没したので乗員を救助した。
その後も戦功を上げ、1814には地中海艦隊旗艦、さらに西インド諸島に派遣された後、1819年ポーツマスに戻って訓練船となり一生を
終えた。
「HMS アガメムノン号(HMS Agamemnon)」はジョティカ社(JoTiKa)からキットとして販売されています。
この64門戦列艦(1781年)に興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。
「HMS ユレイラス号(HMS Euryalus)」の書籍がシーウォッチブックス(Sea Watch Books)から販売されています。
この36門フリゲート艦(1803年)に興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。
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HMS Agamemnon 1781 | HMS Euryalus 1803 |
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バックラーズハード海事博物館発行の パンフレット表紙 |
バックラーズハード海事博物館の 建物正面入口 |
18世紀のバックラーズハード造船所全景の ジオラマ、建造中の船はユレイラス号 |
造船所の船大工たちやその家族が住んで いた煉瓦作りの建物 |
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海軍省の役人と話すヘンリー・アダムス技師 (座っている方) |
建物内部に再現されたバー | コテージ内の生活の様子 | バックラーズハード造船所の軍艦建造のリスト |
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1803年、バックラーズハード造船で建造した ユレイラスの縮尺模型、この艦もトラファルガ ー海戦に参戦した |
造船所内のチャペルの祭壇に掛けられた刺繍 のスイフトシュアー号(左側) |
当時の造船所の木造スリップウェイ跡(中央部) | ボーリュー川を航行する水上バス (ちなみに船名はスイフトシュアー) |
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博物館のショップで販売されている書籍 | 村の案内図 | ボーリュー川地図(ワイト島の近辺) |